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世界基準のCEFRとの照らし合わせ

EFLについて

投稿日:2019.01.30

今日は中学生以上のコースであるゲートウェイコースの説明をします。EFLにずっと通うとどういった力が身に付くのかを具体的にお話ししますので、まだ小さい子のお母さんたちにも、お子様の大きくなった姿を楽しく想像しながらぜひ読んでほしいと思います。

そもそもゲートウェイコースとは

小学生コースを終えるころ、子どもたちは会話をするための相当な知識、理解力、リスニング力といったものを身に付けています。それらを使っていよいよ積極的に会話練習をこなし、会話経験をたくさん積むことで、会話力をグングンと伸ばしていくのがゲートウェイコースです。


ゲートウェイコースの下のグレードでは、すでに知っている文法を使い、また語彙力を増やしながら、会話できる範囲を広げていくことで、会話に対する対抗感をなくしていきます。会話を深めるための談話術も学ぶので、前後の話が繋がるようになっていきますよ。すると会話できる時間がどんどん長くなるので、自分の英語力に対する自信や満足感が生まれてきます。


さらに上級グレードに進んでいくと、さらなる文法を駆使してより複雑な会話ができるようになっていきます。自信満々に、自由自在に英会話をこなす自分。そう遠い未来ではありません。ここまで来たら、あとほんの数年で手に入ります。

CEFRとは

ご存知でしょうか。ヨーロッパで制定された、外国語能力のレベルを示すガイドラインです。これをゲートウェイコースのグレードと照らし合わせると、下の表のようになります。

CEFRが定める基準
(一部を抜粋し、
かみくだいて載せています)
ローラの言葉で
わかりやすく
表現した基準
ゲートウェイコースの
グレード
習得平均年数※
A1相手が標準語でゆっくりはっきり話し助け舟を出してくれたら、簡単なやり取りができる海外旅行で
困らないレベル
マーズ(小学生コースの最終グレード)

ベータ(ゲートウェイコースのエントリーグレード)
2年間
(中学1年生で習得)
A2よく使われる文や表現を使い、ごく基本的で個人的な情報の交換ができる友達を作ること
ができるレベル
ガンマ
デルタ
2年間
(中学3年生で習得)
B1準備なしに脈略のある文を作り、経験、夢、希望、目標などを述べることができる日常会話に
困らないレベル
エプシロン
ズィータ
イータ
3年間
(高校3年生で習得)

→スマートフォンからご覧の方はこちらをクリックするとみやすい表が表示されます

※ゲートウェイコースに週1回通った、一般の生徒の場合の目安です。専門コースの受講の有無、性格や経験年数、言語能力によって習得年数に若干の幅が出ます。


この表の見方は、例えばベータを終える頃、海外旅行に行っても困らないレベルを習得できている、という意味です。デルタを終える頃には日常のあらゆる出来事に対処できる能力に手が届き始めている、ということになります。CEFRはヨーロッパ共通のものなので、この基準に則って自分の実力を把握していれば、将来どこに行っても自分が持つレベルの会話に自信を持ってのぞむことができます。(なお、さらに上のレベルには、英語を使って仕事をこなすことができるB2や、ネイティブと遜色なく英語を運用できるC1、C2といった、留学や居住によって身に付けられるレベルもありますが、今回は説明を省略します。)

私が日本に来た頃のレベルは…

私はオーストラリアで、11歳から4年間、大学で3年間、トータル7年間日本語を学んでから日本に来ました。でも日本に来たときの私の日本語の会話レベルはA2の始まりくらいだったんです。海外旅行レベルは習得しているので、自分が聞きたいことを質問することはできます。でもその答えが返ってきたらその話はもうそこで終わり、という感じです。それ以上は会話を膨らませることはできません。日本人の友だちもできましたが、私とその人との間になにか『共通の趣味』などがあれば付き合うことができました。例えば一緒にボウリングに行ったときは、「次ローラの番だよ」「なにか飲む?」などの会話が成立するということです。実際、「おしい!」という言葉はボウリングをしていて覚えました!しかしあまり話し慣れていない話題については、具体的な会話を長くもたせるのは難しかったし、日本人同士の会話になると理解できず、その中に加わることはできませんでした。

だからわかる。会話能力習得に必要なこと。

オーストラリアにいた頃、私は日本語で自由自在に会話をするための訓練を受けていませんでした。A2の入り口で日本に来た私には、日常会話ができるようになるB1のレベルに入るのに4年もかかってしまいました。日本に住んでいるにもかかわらず4年もかかったんです。その理由の1つは、リスニングという大きな壁でした。しかしEFLの子たちは、A2のレベルをクリアするのにこんなに年数はかかりません。母国語の習得を考えてみるとわかるように、子どもの場合はリスニング能力と理解力が先に身に付きます。ですので、話す能力がA1の場合でも、たいていA2のリスニング力や理解力がすでに身についていることが多いのです。EFLの子はそれをどこで身に付けているのかというと、乳幼児コースと小学生コースです。中学生コースに上がるまでに身につけてきたリスニング力や理解力は、中学生以上になってからの上達のスピードを左右する、非常に大切な能力なのです。

世界に出て行くまでに身につけておいてほしいもの

だいたい中学3年生まで通ってもらったら、私が日本に来た頃のA2レベルに達します(あの頃の私よりもリスニング能力がずっと高い状態です)。私はそのあと日本に住んだので日常会話ができるようになりましたが、学生さんたちはすぐに海外に行けるとは限らないですよね。ですので私は、EFLでせめてB1レベルの『日常会話ができる力』までを身に付けさせてあげたいと思っています。せっかく通ってもらうのだから、わからない単語などに出会ったときも、違う言い回しをしたり、文の中で正しい意味を想像して対処できるなど、誰かの助け舟を必要とせず自力で解決できるBレベルまで身に付け、実際に使える英語を使いこなしてほしい、と思っているのです。


そしてもう1つ大事なことがあります。この『日常会話レベル』をクリアすると、自分から話題を提供したり積極的に会話を続けることができるので、「自分はそうは思わないよ」とか「もっとこうした方がいいんじゃない?」などと、時には人の言うことに反論したり自分の考えをはっきりと述べることができます。ここが、その1つ前の『ごく個人的な情報を交換して友達を作ることができるレベル』とは大きく違うところです。つまり日常会話レベルにまで達すると、上辺だけではなくしっかりとした信頼関係でつながった親友を作ることができる、そんな言語能力を身につけていると言えるのです。

だからローラは考えた

そうは言っても、中学生・高校生は塾や部活、受験勉強で忙しく、高校卒業時まで通えない子はたくさんいるのが現実です。ですので、目標レベルへの到達を早めたい場合は、小学生のうちから、基本コースに合わせて専門コースを受講し続けるという方法もあります。または、1歩1歩焦らず着実に成果を積み重ねながら長くじっくり通おうと思う子には、週1回50分のレッスンで、高校3年生までに日常会話に困らないレベルのB1をクリアします。つまり、受験を見据えてEFLの退会を考え始める頃、区切りの良いレベルに達するようになっているということです。このように、ライフスタイルや目標に合わせて通っていただくことが可能なように、考えてカリキュラムを組んでいます。

どのような英語を身に付けたいか、ハッキリとした目標を持ちましょう

生徒さんたちは、自分でも目標を持っておいてくださいね。お父さんお母さんに応援してもらって長く通わせてもらった自分のレベルが、海外旅行レベルのA1でいいのか、簡単な個人情報を交換し友達を作る程度のA2でいいのか、それとも日常会話レベルをクリアし国籍を問わず親友を作ることのできるB1レベルに達したいのか。A1で辞めてしまうと、英会話の経験が足りないため自信があまり付いていません。なので会話の機会があっても「話せない」と言ってしまうでしょう。A2の子たちは自信をある程度持っていますが、話せる範囲の広さ、話題性の深さ、話し続けられる時間の長さがまだ限られているので、海外に住むなどの事情を作らないと人生のあらゆる場面に使える英語能力を身につけることが難しいです。しかしB1まで進んだ子たちは、とても自信満々で、かなり自由自在にコミュニケーションをとることができるんですよ。

ローラの願い

お父さんお母さんも、お子様につけさせたいレベルをぜひ明確にしておいてください。保護者の方の目にはなかなか見えにくい効果を信じて小さいときから通ってもらい、リスニングや発音の質を磨いておきながら、さあこれからいよいよ使える英語をというときに、自信を持てない状態で辞めてしまうのは非常にもったいないことなのです。せめてA2、できればB1をクリアし、英語を自分の人生の一部としてもらいたいと強く思います。ゲートウェイコースは通った分だけ広く長く深く話せるようになっていきます。EFLの子たちには、ぜひこの日常会話レベル=真の友人を作ることのできるレベルを身につけて、たくさんの人と出会い交友を結んで世界を広げてほしいと願っています。進歩の状況など、私ローラが直接お話させていただくことも可能です。心配なときは1人で悩まずぜひ声をかけてください。大丈夫。スタッフがみんながあなたの応援団。力強く背中を押しています。


ベータグレードについてはこちらの記事でご紹介しています。ぜひお読みください。

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