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ENGLISH FOR LIFE

EFLの中学生・高校生の皆さんへ

 年明けに実施した『苦手克服週間』と題した講習会には、中学受験のために英検取得を目指す小学生から、難解なテスト対策に悩む高校1年生までの、「苦手」を抱える生徒さんたちにご参加いただき、高校の英語教員をしていた南郷校の受付スタッフが、日本語でお勉強のお手伝いをさせていただきました。

 全員に共通して言えたのは、発音の良さや流ちょうさ、そしてなにより理解力の高さ。たった数分のポイント指導で、すぐに見違えるほど輝きだすその能力は、全員本当に素晴らしかったです。それなのになぜ、「点数がとれない」「自信が持てない」と言うのか…。私からしたら、文法などは理解できているのだから、あとはテスト範囲をただ勉強すればいいだけのこと。そんなに理解力が高いのに、あなたが自信を持てずにいったい誰が持てるの?と聞きたいくらいです。

 

 今回の子たちの中にもいましたが、「定期テストよりも模試の方が順位や偏差値がいい」「リスニングの点数はとれる」と言う子がいます。これはものすごい強みなんですよ。普通は、「定期テストはとれても、初めて見る問題や長文が出てくる模試はt点数がとれない」はずだし、「筆記は対策できてもリスニングは伸びない」はずなんです。まずは自分のその強みをしっかりと自覚してくださいね。就職活動が忙しくなってEFLを卒業した大学生が言っていました。「模試やリスニングで人より点数をとれる自分は、まわりよりもスタート地点が1歩も2歩もリードしていた」と。

 

 ではなぜ、模試やリスニングに強いのか。その理由もしっかりとわかっていてください。ネイティブの先生のところで、英語を日本語に置き換えることなく、英語を英語のままに理解する能力を身に付ける、そんな機会を自分が小さい頃から与えてくれた、おうちの方のおかげです。「なんとなく」で模試やリスニングに強い子には絶対になりません。親のおかげ。これをしっかり心に留めてください。だからあとは、自分が日ごろの勉強をするだけ。親がセッティングしてくれた高い理解力をベースに、あとは自分が勉強を積み重ねるだけです。

 今回の参加者たちは、その勉強がちょっと不足しているだけの、または、勉強スイッチの入れ方を知らないだけの子たちでした。EFLで身に付けてきたものや、中学校に上がってからの勉強が無駄になっていた子は、1人もいませんでした。

 

 「英語以外の成績が落ちてきたから塾」「リスニングはとれるけど筆記はとれないから塾」これはよく聞く言葉で、受験に向けてはそれも必要なのかもしれません。ですが、自分に合った勉強の仕方を知らなければ、お金をかけて塾の受講数を増やしたところで、状況は変わらないだろうと思うのも正直なところです。

 学校の英語と英会話は違う、と言う方がいますが、私は全くそうは思いません。今回受講してくれた子たちにも伝えたのですが、教科書の本文を使った毎日の勉強の仕方によっては、それが会話の練習にも必ず大きく役立ちます。勉強の仕方がわからないならまたご相談ください。そして、EFLで培ってきたものと学校で学ぶこと、この2つが結びついたときに目に見えて伸びていく自分の力を実感できるまで、EFLも学校の勉強もどちらもがんばってみてください。自信を持って「EFL卒業」と送り出せるまで、皆さんの背中をこれからも押していきたいなと思っています。

ライター:EFL受付Atsuko

道内の高校で英語教員として15年間勤務。時代は学校の英語の授業にオールイングリッシュの授業を求め、カリキュラムや教科書が変わり始めたころ。一方で現場にいるのは、ひたすら訳読を勉強し会話の授業を受けた経験などない世代の教員たち+思春期・反抗期真っただ中の生徒たち。この状態でオールイングリッシュの授業の成立など夢物語、できたところで日本人の英会話力はあがらない、と悶々とした日々を送った愛犬家。現在は、文法が苦手な中学生高校生のお手伝いをたまにちょっとしつつ、日本人の英会話力になにが必要か、日々勉強し発信しています。

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