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ENGLISH FOR LIFE

EFLの中学生・高校生の英語力を、母親世代が1年間毎週観察してみました①

南郷校受付スタッフの里絵です。2018年4月から2019年3月までの1年間、ゲートウェイコース(中学生以上のコース)のデルタグレードに入り、生徒さんたちとレッスンを受けさせていただきました。中学3年生~高校2年生に混ざり、まるで自分も10代に戻ったウキウキ気分でレッスンに入った母親世代です。生徒の目線で、そして母の目線で、レッスンの様子や彼らの成長をレポートしたいと思います。

(ゲートウェイコースの詳しいグレードについては、こちらからローラ校長のコラムをお読みください。)

 

<夏休みをはさんだ2週間ぶりのレッスン>
 先生からの「夏休みは何をしましたか?」の質問に、夏休みの出来事をみんなで報告。夏休みと言えど、大量の宿題や休み明けテストに向けて、みんな勉強を頑張っていた様子。学生は、こうして日々、着実に知識を増やしているんだよな〜と実感。全く英語に触れず、体重と出費だけを増やした私の夏休みとは大違い(涙)。…レッスンに参加して半年が経ちますが、みんなのスピーキングが、より長く、より正しく進歩している気がします。私も負けずにがんばらなきゃ!とあらためて気合いを入れるのでした。

 毎週先生の質問に答えるだけというのもつまらないと思い、「先生の夏休みは?」と、最後に私からマット先生に逆質問してみました。みんな、「そうだ!聞きたい!」と興味津々。マット先生は、好きなアーティストが出る音楽フェスを見に東京へ行ったそう。友達にも会えて楽しかったと教えてくれました。「東京は暑かった?」の質問に、「ちょうど気温が低い時だったから、そうでもなかったよ」と。生徒同士が話す英語はゆっくりだし、日本人同士なのでお互いの言いたい事がなんとなくわかるのですが、先生のナチュラルスピードの英語を、みんなきちんと理解できていることに驚きました。(アーティストの名前は、みんな「???」でしたが…。)

 余談ですが、職場ではプライベートな話をほとんどしないマット先生ですが、レッスン中は好きな音楽や趣味の話題が時々出てくるので、意外な一面を知ることができます(笑)。

 最上級を使った会話文の演習をテキストで行った後、PCモニターを使ったルーレット式の英文クイズに答えるアクティビティを2チームに分かれて行いました。テレビの高校生クイズの乗りで、楽しく盛り上がっていました。文法の使い方といった知識の他にも、「世界で一番高いタワーがある国は?」…「ドバイ」、「世界最長のリフティングの記録時間は?」…「24時間」など、思わず一同「へぇー!」と声が出てしまうような雑学も身に付きます。

 この数か月間、様々なアクティビティを生徒さんたちと一緒にやってきましたが、頭の回転と記憶力は(時々、身体能力も...)若い子たちにはやはり敵わないとつくづく感じます。それに加えて、彼らは小さな時からEFLで身につけてきた、高いリスニング能力と発音能力を持っています。知識だけに頼る私の英語力とは、深さが違う気がします。

 ちなみに、過去のグレードから慣れ親しんでいるアクティビティをするときには、先生が道具を用意するだけで何をやるかみんな気づくので、先生がルール説明をする必要はないようです。でもEFL初心者の私を気遣って、生徒さんたちが「ルールわかりますか?」とわざわざ私に聞いてくれるんです。クラスメイトを思いやることもしっかり身に付いている、ほんとうに良い子たちです。

 

<冬休みをはさんだ3週間ぶりのレッスン>
 まず最初に、冬休みはどんなことをしたかを、生徒同士ペアになって報告しあい、そしてお互い相手の情報をみんなの前で発表します。祖父母のお家でゆっくり過ごしたり、温泉へ行ったり、ディズニーリゾートへ行ったりと、みんな楽しく過ごした様子。受験生はお正月休みも返上し、勉強に励んでいたようです。

 次は、ディスカッションのレッスン。テーマは自分の好きなレストラン。回転寿司の店やファストフードのお店など、それぞれ好きなお店について、場所や行く頻度などの質問も交えながら生徒だけで話し合います。そして、おススメのレストランを一つ決めて発表するという指示に、みんなで選んだのは、ハンバーグレストランの「びっくりドンキー」。高校生の時、私もよく通ったな〜と遠い昔を思い出しながら、親子ほど年の離れた彼らと共感できたことを嬉しく感じるのでした(笑)。選んだ理由も、「安くて美味しいから」としっかり英語で説明できています。

 リスニングのレッスンでは、英語の会話文を聞いて、まずは自分で聞き取った英文を書き留めます。そして次に、みんなで協力しながらホワイトボードに書き出し、英文を細部まで正しく完成させていきます。「こうじゃない?」「私はこう聞こえたよ。」「先生、もう一回聞いていい?」など英語でコミュニケーションをとりながら進めます。こんな風に、リスニングのレッスン1つをとっても、ただ聞き取るトレーニングだけではなく、無意識のうちにコミュニケーション力を高めるしかけが随所に見られます。

 私はところどころ動詞や名詞の単語を聞き取って、なんとなく意味を把握するレベルですが、彼らが、細かな”a”や”the”という音を正確に聞き取れていることに感心。私には何度聞いても「アター」にしか聞こえない音も、しっかり”at all”と聞き取れています。そして、前後の文脈や単語から「これが入るだろう」なんて文法の知識もしっかり使って想像力も働かせています。同世代の他の子たちよりも、EFLの子が一歩も二歩もリードしているのがよくわかります。

 

次回は、1年間のレッスンを振り返り、それぞれの成長をお伝えします。

ライター:EFL受付Rie

自身の息子は子供のころからサッカーに明け暮れ、その応援を中心に生活が回っていた子育て時代。その経験から、夢を追いかける子供の背中を押すのが大の得意に。前職では大学生協で留学相談を担い、学生の世界を広げて10年。終わりのない子育てに思えても子供はちゃんと大人になる、そして世界を知るとさらに視野が広がる…。それらを知っているがゆえに、常に大らかな視点でEFLの子供たちを見守っています。英語習得に関する相談はもちろん、子育て相談、留学相談、なんでもどうぞ。”EFLの母”として、真摯にお答えします。

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