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ENGLISH FOR LIFE

エクステンションコース初級グレードご紹介。ジョー先生の絵の才能についての考察。

今日は、小学生の『専門コース』というものを1つご紹介します。

 

小学生は、50分間の基本コースを必ず受けるんですが、

 

余力のある子はさらにコースを追加して、聞き話し能力をさらに伸ばす『エクステンションコース』というものと、

 

読み書き能力をさらに伸ばして英語の総合力を高める『パワーコース』というものを受講することができます。

 

このエクステンションコースとパワーコースを合わせて『専門コース』と呼んでいます。

 

基本のコースとエクステンションコースを合わせて、毎週約1時間半のレッスンを受けて帰る子もいれば、さらにパワーコースも合わせてトータル約2時間受ける子もいるんですよ。

 

今日はそのエクステンションコースの初級グレードを少しご紹介したいと思います。

 

いつもブログを書いているのは、南郷校の受付スタッフですが、この日は円山校にお邪魔してレッスンを見学させてもらいました。

 

生徒さんたち、レッスン前に初対面の私を見つけるとすぐに周りを取り囲み、ワイワイガヤガヤ、あっという間に仲間にしてくれましたよ!

「なんていう名前なの?」

「どこから来たの?」

「さなえさんと同じお仕事の人なの?」

「私の好きな虫のトップ5、なにかあててみて」

 

…最後の質問だけは答えられませんでしたが(笑)、とってもノリが良く、次々とまぁいろんな話が出てくる出てくる…。言葉をあやつる能力が高い子たちだというのがすぐにわかりました。

これはいいレッスンになりそう…。

そんな期待と一緒に教室に入ると…

はい、すぐフォトジェニックなポーズ!

間違いない。期待を裏切らないメンバーですね。

いいブログネタが色々出てきそう!

 

先生はまずカラーペンを見せて、「色を指定するんだよ」と指示。

 

あと、bigかsmall。大きさも指定しようね。

 

はい、紙とクーピーを渡すよ。

 

どうやら、英語で表現されたものの絵を描くようです。

最初に先生が出したお題は、”Small green snake!”

みんなすぐにヘビの絵を描き始めたのですが…。

 

クーピーのセットには緑と黄緑、両方入っていました。

ある子が、”Green? Yellow green?”と大きな声で質問すると、先生は”Both is OK.”と返答。

質問した子も、黄緑で描いてしまって緑で描いた隣のお友達と違うことに気づき不安そうな顔をしていた子も、この先生の一言で、自分が描いた絵に対する集中力をスッと取り戻していきました。

 

基本コースで色についてはすでにしっかり習っているとはいえ、怖気づいてしまうことなく先生に質問する度胸、すごくないですか?私がこのくらいの年齢だったときは、日本語ででさえ質問できない子でした。聞けたとしてもすごく小さい声でひっそりと質問する、シャイで内気な女の子。女の子だった時は、の話しですけどね、えぇ。それなのに、この子たちは英語でそれを…。

 

そしてこのリスニング力、会話のスムーズさ、これもすごくないですか?

学年でいうと、小学1~2年生が中心のグレードです。

私は中学生のとき、はじめて外国の方(ALTの先生)と会って”How are you?”と聞かれ、数秒の沈黙のあげく”How are you...”とリピートをしてしまったことを今でも覚えています。

なのにこの子たち、こんなスムーズな会話を…。

 

次、キミの番だよ。どんな指示を出すの?

 

わぁ、かっこいい。上手に描けてるね。

 

先生は時間いっぱい、絶え間なく英語で話しかけ続けます。

なんとなく、お絵描きは女の子の得意分野かと思っていましたが、たくさんの英語のシャワーを浴びながら、嬉々とした楽し気な声を上げつつ、みんなそして没頭して楽しんでいました。男の子たちも、そして大人のジョー先生も(笑)。

 

大きさを指定するとき、先生の最初の説明では”Big”か”Small”だったのですが、そのうち子どもたちは”So-so”(お手てはもちろん”ヒラヒラ”させてます)とか、”Not so big”などとアレンジして言っていました。

 

さすが私。

最初の予想通り、言葉をあやつる能力、この子たちやっぱり高い!

 

…どころじゃありませんでした。

なんて言ったか聞こえなかったのが悔やまれるけど、独り言までまさかの英語!!

これにはほんと驚きました。しかもリアクションもそれっぽくて。

 

面白い発想も次々生まれましたよ。

ある子が指定したのは、“Blue Joe.”

ジョー先生を青色で描く、というもの。

 

楽しいね。描きながらつい自分で笑っちゃう子も。

 

“Look!  Look, Joe!”

かっこよく描いてもらったジョー先生、嬉しそうです。

 

とってもユニークな絵が飛び出しまくっていて、見ているだけで相当楽しめました!

子どもの想像力って、ほんとに豊かですね。

 

個人的に1番ツボだったのが、

ゴリラ!!!!

個性的で好きすぎです(笑)。

 

自分の番が来ると、例えば”Small, yellow pineapple.”とか、みんな上手に指定していたんですが、しゃべり始める前に数秒沈黙する子も数名。

 

難しいのかな、わからないのかな、と思いながら見守っていたんです。

でも謎が解けました。

 

“Small, blue and yellow fish.”

…言うことが長いんです!

わざとシンプルなものを思い描いて短く言っておしまい、ではなく、自分の頭の中で思い描いているイメージを忠実に表現しようとして、結果的に英語が長くなるため、ちょっと間があいてしまっていたんですね。

わかんないのかなとか思ってほんとごめん…。

 

指定した子が描いた絵は…

かわいらしい熱帯魚!そうか、こういうのを言いたかったんだね。

 

最後のお題は”Big, blue, green, red and yellow dinosaur.”

賑やかな絵が出来上がりそう!

 

ほーら、やっぱり!

 

たった25分。

でも子どもにとっての25分って大きいですね。

たくさん英語を聞いて、そしてブログのような文字の中では表しきれないんですが、子どもたちはこの25分でほんとにたくさんの英語を発していました。

 

絵を描いて楽しみながら、自分の番が来たらちゃんと発表する。リラックスした環境の中で1人1人が主役になりながら進むレッスンです。

 

リラックスできる学習環境というのは、本当にとても大事。

たとえば自分がいじめられていると感じていたり、大勢の中に埋もれてしまい『個』として認められていないと感じている場合は、どんなに素晴らしい内容を教わっていても、身にはつかないものです。

 

安心感に包まれながら、そして楽しみながらいつの間にか実力がついている。

エクステンションコースにも、そんな充実した環境が整っています。

 

でも今回の25分の中で最も特筆すべきは、子どもたちの英語が…

ではなく、ジョー先生の絵の才能。

 

この時間内だけで、すごい上達してると思いませんか(笑)?

右上から反時計回りに、ミミズ ヘビ → ネズミ ネコ → たぶんパイナップル → 自分 → ゴリラ(なのか?) → 人面亀 → 魚×2。

レッスン後にこの絵を見たAndy先生には、死んだ魚がひっくり返っているのかと笑われていましたが(笑)、たった25分間の中での上達ぶり(笑)。

 

そして、最後がまさかのこれです。

 

突然すぎる写実的な恐竜。

なんで?ほんとなんでこれだけ急にうまいの?

もうね、ふざけているとしか思えません。

 

あとから聞いたところ、考古学者になるのが夢だったし、絵を描く学校に通っていたからうまいんだ、とドヤ顔。

いやちょっと意味がわからないぞと。

だったら他の絵だってもうちょっとましに描けるはずなんじゃないのかと。

 

そしたら本人真顔で「え…、恐竜以外がヘタって…どういう意味…?」と絶句。

いやいやいやいや…。「これ(ゴリラ)のどこが下手なの」と言われても…。

 

 

さて、指定した子が描いた絵は

こ~んな伸び伸び。いいねいいね。

貧乏性の私は、無駄のない紙の使い方もいい感じだと思いました(笑)。

 

「上手に仕上げたね、写真撮ってもらいなよ。」

と先生がペラペラっと言うと、パッとこちらに絵を向けてニッコリ。

あ…今の全部聞き取って理解したのね…。

 

先生は1人1人の絵を見て回り、丁寧にたくさんほめていましたよ。

肘ドンで。

 

エクステンションコースの他のグレードやパワーコースについては、また今度お伝えします!

ライター:EFL受付Atsuko

道内の高校で英語教員として15年間勤務。時代は学校の英語の授業にオールイングリッシュの授業を求め、カリキュラムや教科書が変わり始めたころ。一方で現場にいるのは、ひたすら訳読を勉強し会話の授業を受けた経験などない世代の教員たち+思春期・反抗期真っただ中の生徒たち。この状態でオールイングリッシュの授業の成立など夢物語、できたところで日本人の英会話力はあがらない、と悶々とした日々を送った愛犬家。現在は、文法が苦手な中学生高校生のお手伝いをたまにちょっとしつつ、日本人の英会話力になにが必要か、日々勉強し発信しています。

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