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大切な家族を守るために~シートベルトをする習慣を定着させる~

投稿日:2017.02.11

前回の『食べ物の好き嫌いが激しい小さな子どもにどう向き合うか』というテーマには大きな反響をいただきました。どうもありがとうございます。育児についてなにか困っていることや、ローラに聞いてみたいこと、こういうテーマについて書いてほしい、などがあればぜひFacebookや下のコメント欄に書いてくださいね。

 

さて、私は先日、運転免許を更新するための講習会に参加してきたのですが、そこでシートベルトの大切さについて改めて認識して帰ってきました。これは私がずっと大切にしてきた習慣の1つなので、ぜひ皆さんにも聞いてもらいたいと思い、第2回目となる今回の育児ブログのテーマは「シートベルトの大切さ」にすることにしました。

 

シートベルトをしていないと万が一事故に合ってしまったときに死亡率が高くなることは、私たちはよくわかっていることですよね。でもなんとなく曖昧になってしまうこともあると思います。しかし車に乗るとき、お父さんお母さんは大切な家族の命を預かっていることになりますね。ですので私は、子ども達が生まれたときからずっと、車に乗るときは必ずシートベルトをさせてきました。生まれたときからのルールなので、うちの子ども達は車に乗ったらシートベルトをすることが当たり前だと思って育ちました。

 

「生まれたときからシートベルトをさせる」…これは私が先輩ママからアドバイスしてもらってとても効果的だったルールです。

 

<車に乗る際の、生まれた時からのルール>

ルールはとても重要なものですが、家族みんなにとってわかりやすくシンプルなものです。

①同乗者全員(家族以外の同乗者も含む)がシートベルトをするまで、運転手はたとえ目的地が1m先でも絶対に発車しない

②お友達を自分の車に乗せるときや、お友達の車に乗せてもらうときも同様にする

③タクシーを呼ぶときは、チャイルドシート付きのタクシーの配車を依頼する

④同乗者に、「今日は特別にシートベルトをしなくてもいいよ」などの例外や、他の選択肢を与えることは絶対にしない

 

子どもが生まれたときからこのルールが定着していると、シートベルトをする・しないで子どもと言い争いになることはありません。

 

<子どもが大きくなってからこのルールを定着させるときには>

ではシートベルトを着用する習慣がないまま子どもがすでにある程度大きくなっている場合、この新ルールを徹底させるためにはどうしたらいいかをお話しします。

 

新ルールの導入は、子どもが行きたがっている場所に車で連れて行くときが絶好のチャンスです。子どもが望んでいる何かがあるときに、お母さんが提示する条件でのみ叶えてあげるのです。『〇〇ちゃんの家に遊びに行くと言っているので、車で連れて行ってあげる』というシチュエーションだとします。「いいよ、送って行ってあげる。ちゃんとシートベルトをしたら発車するからね。」という感じになりますね。このとき、シートベルトをするまで絶対に車を発車させてはいけません。

 

これまでシートベルトをする習慣がなかった子は、最初は嫌がるかもしれません。でもここで重要なことは、大人は常に冷静であるということです。シートベルトをするのを子どもが嫌がったら、「わかったよ、シートベルトはしたくないんだね。気持ちわかるけど、シートベルトをしないのなら送って行ってあげられないよ。」と言って車から降ろし家に入ります。ここでけして「あんたがシートベルトしないからでしょ(怒)!」などと子どもと言い合いになってはいけません。あくまで冷静に、「行きたくなったら言ってね。お母さんすぐに連れて行ってあげるからね。」と諭します。

 

また、このようなおうちのルールというものは、家族の中でお母さん1人だけががんばってもダメですよね。あらかじめ、お父さんをはじめ、日常でよく関わるおじいちゃんやおばあちゃんにも協力を依頼しておくのを忘れないでください。誰の車に乗っても誰が運転手でも、同じ約束事で子どもに接してもらうのです。

 

<ルールの変更や新しいルールの導入の仕方>

そして、ルールの変更または新しいルールの設定について子どもに話すのは、できれば車に乗る寸前や乗ってからではなく、前もっておうちでお話ししておいた方がいいです。なんでもそうなのですが、大切なお話をするときには、「今日の夜、お父さんとお母さんから、シートベルトについてみんなにお話があるからね」と事前に子どもたちに伝えて予定を入れておくと、子どもにも「大事な話を聞くんだ」という心構えを持たせることができ効果的です。そして、何かのついでに話したりすれ違った時に言うのではなく、静かな場所で落ち着いて話せる時間に話すのが効果的です。いつもリビングで雑談をしているなら、リビングとは違う場所に移動をしてお話してみるのも1つの方法です。いつもの雑談とは違う大切な話なんだということが、子どもにも確実に伝わります。

 

<参考:JAFの動画>

最後に、JAFのホームページで公開されている動画を2つご紹介するので、家族で見てみてください。(感じる衝撃が大きいと思いますので、ご視聴はお気を付けください。)

 

運転をするときはシートベルトをしても、後部座席に座るときあまりしめていない、という人も多いのではないでしょうか。たとえ低速走行であっても車外に投げ出されたり、ベルトをしていない後部座席の同乗者が前の座席でベルトをしていた人の頭などに衝突し、大きな被害を与えてしまうということもあります。

後部座席のシートベルト不着用による被害

 

お子さん用のシートはお使いでしょうか?年齢や体格に合わないシートベルトの使用も、子どもにとっては大変危険です。下のように、年齢や体格に合ったシートの用意が必要となります。

 

出典:北海道警察ホームページ

乳児用シート:10か月くらいまで用

幼児用シート:10か月くらいから4歳くらいまで用

学童用シート:4歳くらいから10歳くらいまで用 

 

車のシートベルトは、身長が約140cm以上の人に推奨されているものだそうです。ですので、幼児用のチャイルドシートの使用を終えたあとも身長が140cm以上になるまでは、車の座席の上に専用のブースターシート(ジュニアシート)を置いて高さを出さないと、車についているシートベルトを安全に使用することはできません。このシートを使用せずに大人と同じようにシートベルトをしていては、衝突時にシートベルトが子どもの首や腹部を圧迫してしまいます。命を守るはずのシートベルトが、大切なお子さんの命を危険にさらすことになるのです。

全日本交通安全協会が制作した動画「チャイルドシートで守ってね!」

 

<大人になった我が家の子どもたちは…>

末の娘ももう免許を取りましたが、うちの娘たちは口をそろえて「車に乗ったらシートベルトをするのが当たり前」と言います。親にとっては子どもはいくつになっても子どもです。こういう言葉を聞くとやはり安心します。

 

お父さんお母さんは小さな子どもを目の前にし、未来の大人を育てています。それぞれの年齢に合った期待を持ち、年齢に合った責任を与えてください。車に乗ったらシートベルトをする、誰の車に乗っても、行き先がたった数メートル先のときでも、自分からシートベルトを締めることができる。例えばそんなところから、自分の命はもちろん、人の命もあたりまえに大切にできる、優しさと責任感を持った大人を育てていきましょう。

ライター:EFL Club 校長 Laura Macfarlane

オーストラリア出身。グリフィス大学近代アジア学部卒。日本で25年以上生活。日本語能力検定1級を取得したバイリンガルで、3姉妹の母。1996年にEFLを創立。その理念やカリキュラムの元になっているのは、自身の娘たちをバイリンガルに育てた母としての感覚、ハンディキャップを持つ次女の傍らで必死に勉強した脳の仕組みや言語訓練に関する知識、自身の日本語能力検定1級取得に至る過程から学んだこと、日本国内の様々な学校で英語指導を多数行った経験などなど。これらを通して自分が正しいと思ったことだけを、愛する生徒たちのため日々力強く実践中。

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