• 南郷校

    011-676-5555

  • 円山校

    011-215-6161

お問い合わせ受付時間/火-金 10:00-18:00、 土 10:00-17:00

無料体験・お問い合わせ

ENGLISH FOR LIFE

ローラ校長スピーチ全文|EFL Club創立30周年

投稿日:2026.09.24

前回の吉田代表のスピーチのご紹介に続き、EFL Club創立者・ローラ校長のスピーチをご紹介します。EFL創立までの経験や歩み、30年間変わることなく大切にしてきた教育理念について語りました。ぜひ、ご覧ください。

—

「英会話スクールを始めよう」と誠(吉田代表)に言われたとき、私は乗り気ではありませんでした。当時、5歳に満たない子供が2人おり、そのうちの1人は重い障害を抱えていて、さらに3人目の子供も妊娠中でした。そして何より、当時は英語を教えるという仕事を楽しめていなかったからです。

 

話は少し前にさかのぼりますが、私は1985年に初めて日本へ来て名古屋で生活を始めました。幼稚園児から大人までの英語の先生をしていました。生徒たちとの時間は楽しかったのですが、全体的に見ると、英語を教えることにはフラストレーションを感じていました。例えば、当時の教科書はドリル中心の内容で、教える側としてもやりがいを感じることができませんでした。

最初の3年間で、私の日本語はかなり上達したので、そこで教育業界を離れ、日本の商社で働き始めました。商社での仕事は、興味深く勉強になる経験でした。誠と出会ったのはその会社でした。

 

その後結婚し、1年後に長女が生まれ、家族でオーストラリアで生活を始めました。そして数年後には、次女も誕生しました。それまでの私は、自分は本当に恵まれた人生を歩んできていると思っていました。しかし、その考えが大きく変わる出来事が待っていました。次女が生後間もないころ、難治性てんかんと診断されたのです。

そのため、誠が娘の治療にしっかり関われるよう、私たちは日本へ戻ることを決意しました。それからの2年間は、私の人生で最も暗く、最もつらい日々でした。

 

次女の見通しは決して良いものではなく、発育は完全に止まっていました。7ヶ月になっても寝返りは打てず、喃語も出ず、おもちゃに手を伸ばすこともありませんでした。私は彼女を助けたいという必死の思いから、医者から渡された医学論文を読みあさり、児童発達についても勉強しました。しかし、容赦なく繰り返される発作という現実が、そのたびに積み重ねてきた前進をすべて押し流すのです。私は深い絶望の中にいました。しかし最終的には、「これがこの子の生きる姿なのだ」という現実を受け入れることで、ありのままの彼女を愛せるようになりました。


その後、深く自問自答を繰り返した末、私たちはもう一人子供がほしいと思いました。次女のてんかんの原因はまだわかっておらず、また障害のある子供が生まれるかもしれないという恐怖もありましたが、1996年に3番目の子どもが無事生まれました。

しかし、喜んでいる時間はありませんでした。子どもの英会話スクールを開校する直前でしたので、カリキュラムを構築しなければいけなかったのです。


私自身、日本語を学んだ経験からいくつかアイディアはありました。私は中学校で日本語を学び始め、大学では日本語を専攻し、成績も良かったです。ところが、日本に来たら、何を言っているのかまったく理解できなかったのです。その時に、言語習得における大切なことを学びました。単語や文法の知識は大切ですが、聞き取り能力がなければ、会話ができないということです。

また、次女と通っていた児童発達支援センターの言語療法士の様子を観察する中で、子どもたちからどのように言葉を引き出せばよいのかについても多くのことを学びました。これらの経験を活かし、私は次の3つの原則を取り入れながら、カリキュラムをゼロから作り上げました。


まず、子どもたちにとっては英語だけの環境が大切です。


次に、週に一度しか通えない生徒たちにとって、教室で過ごす一分一秒は極めて重要です。そのため、私は子どもたちを惹きつける方法やテクニックを導入しました。


最後に、EFLの指導方法は子どもの自然な言語の発達過程に沿い、それを反映したものであるべきです。


赤ちゃんは言葉を無意識に身につけていきます。毎日耳にする音を注意深く聞き、その音がどのような組み合わせで繰り返し現れるのかを自然に学びながら、大人が話す話し言葉の中から、一つひとつの言葉を聞き分けられるようになります。単語が識別できるようになって初めて、そこに意味を結びつけられるようになり、そこから、単語や簡単なフレーズを話せるようになっていくのです。


就学前の時期になると、子どもたちの語彙力は爆発的に増え、文法的に正しい文章を作る能力も一気に開花します。子どもたちは単に大人の真似をしているわけではありません。言葉を聞きながら、文法のルールを自ら見つけ出しているのです。 

この言語習得の大部分は、人との関わりや遊びを通じて身につけていきます。そして極めて重要なことは、子どもたちは間違いを気にすることなく、自然に言葉を吸収していくことができるということです。幼少期の子どもたちが持つこの学習能力を生かしたいと考え、この年齢層のカリキュラムは、ストーリーや歌、ゲームを用いた遊びを中心に据えました。


先生たちには、自然な英語をネイティブスピードで話すよう指示しました。その上で、理解と学習の効果を最大限に高めるために、キーワードやフレーズを強調し、繰り返しや豊かな表情、ジェスチャーなどを活用するよう徹底しました。また、レッスンで扱う内容は、子どもたちが言葉の意味をよりスムーズに理解できるよう、実際に見たり、聞いたり、触れたり、予測したりできる『具体的なこと』だけに特化しました。


開校からの30年間、この姿勢は一歩もブレていません。子どもたちが成長するにつれ、先生たちはその成果を目の当たりにするようになります。ネイティブスピードの英語を聞き取り、自然な発音やイントネーション、リズムで英語を話し、英語の語順も自然と身についていきます。そして、教わっていなくても、しっかりと伝わるフレーズや文章を自発的に作り出せるようになっていきます。

週にわずか50分間のレッスンでこれほどのことを達成できるということは、幼い子どもたちが持つ素晴らしい言語習得能力の証明にほかなりません。


一方で、大きくなった子どもたちには、異なるアプローチが必要でした。母語がある程度身につくと、幼い頃のように言葉を無意識に吸収する力は徐々に弱まっていきます。そこで私は、語彙、文法、そしてフォニックスを意図的に学ぶカリキュラムを構築しました。

日本でフォニックスが流行する何年も前から私はそのメリットを理解していましたが、数年間に渡って実践を重ねる中で、フォニックスだけでは十分ではないことにも気づき、サイトワードの学習や本の音読をカリキュラムに導入しました。

その決断は正しかったです。生徒たちは話す力と並行して、読む力も身につけていきました。


15年前、中学校に入学してからも通い続けてくれる子どもたちが増えたことで、ティーンエイジャー向けの会話コースを新設しました。その結果、特に高校生たちの自分たちだけで30分以上も熱心に会話を続けている姿には、本当に目を見張るものがあります。


開校してから30年。時々、300年も経ったかのように感じることがあります。決して自分から進んで選んだ道ではありませんでしたが、今は天職のように感じています。私たちが進んできた道は決して楽な道のりではなく、英会話業界の人々からは、赤ちゃんに英語を教える意義を疑問視されました。

保護者の方たちも、英語を身につけさせたいと思う一方で、週に1回のレッスンで本当に効果があるのか疑問に思っていたと思います。そして正直に言うと、私自身も当時は確信が持てていませんでした。


しかし、確かな成果を実感し始めていました。絶えずカリキュラムや教材に微調整を重ね、児童心理学への理解を深めていくことで、指導技術はさらに磨かれ、生徒たちはより高いレベルの英語力を身につけていきました。私ひとりの力でここまでの成果を成し遂げられた訳ではありません。


ヘッドティーチャーのアンディをはじめ、先生たち全員に深い感謝を表します。先生たちは、全力で生徒たちの指導に力を注いでくれています。巣立っていった何千人もの子どもたちを代表して、深く感謝いたします。

 

そして、里絵をリーダーとする受付の皆さんにも、深く感謝しています。多くの保護者の皆様は結果が見えないと不安になります。そこで受付スタッフは、保護者の皆様をサポートしながら、子どもたちがEFLで受ける英語教育への理解を深めてもらっています。受付スタッフがいなければ、ここまでの成功はなかったと思います。

長年EFLを支え、今のスクールへと成長させてくれた過去のスタッフの皆さんの多くが今夜、ここに来てくれています。皆さんにも感謝を申し上げたいと思います。

 

EFL Clubは独自の道を切り開き、子どもたちに新しい可能性を与える存在となりました。私たちが成し遂げてきたことを心から誇りに思います。

そして、卒業していった教え子が、世界各国の友人を作ったり、海外で生活したり、さらには英語がなければ考えもしなかったようなキャリアを切り拓き、英語を話す力がその人生で不可欠な役割を果たしているのを知るとき、これ以上ない喜びを感じます。


英語は、世界という広い舞台への切符であり、未来の扉を開く鍵となるものです。すべての保護者の皆様、大切なお子さまをEFLに託してくださったことに、心より深く感謝申し上げます。





30年前の開校当時の様子、レッスンをするローラ校長


一覧に戻る

最新の記事

  • ローラ校長スピーチ全文|EFL Club創立30周年
  • 吉田代表スピーチ全文|EFL Club創立30周年
  • EFL30周年パーティーに密着!笑顔あふれる一日
  • 元受付スタッフが本音で語る座談会②
  • 元受付スタッフが本音で語る座談会①
  • 英語の成績をさらにアップさせる秘訣とは?~ 【アンケート結果付き】
  • 東大・筑波大学医学部合格者が語る!EFLで身につけた英語力とは?②
  • 東大・筑波大学医学部合格者が語る!EFLで身につけた英語力とは?①
  • 育休から復帰した受付スタッフ、息子を0歳から通わせている保護者として
  • 2023年の今
  • 生きた英語から学ぶ② Caprio裁判官の愛にあふれる判決
  • 生きた英語から学ぶ① フェデラー選手の引退試合直後のインタビュー

カテゴリ

月別アーカイブ