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ENGLISH FOR LIFE

継続は力なり。サターンの浸透力。

小学生コースのレベル4『サターン』グレードです。

レベル1から順に、プルート(冥王星)、ネプチューン(海王星)、ユラナス(天王星)、サターン(土星)と、だんだん地球に近づいてきました🌎

 

実力も、ぐぐぐーーーーーん⤴⤴⤴と伸び始めています。

その分眼差しも真剣です。

 

レベルがまだ初歩のうちは、知らないことが多いので成長曲線はどうしても緩やかです⤴

でもレベル3の『ユラナス』グレードあたりから、知っていることが増え、蓄えてきた知識が結びつき始めるので、成長曲線が角度をつけて上がり始めます⤴⤴⤴

ユラナス、サターンの上の、レベル5『ジュピター』グレード、レベル6『マーズ』グレードとなるとさらに角度がつきますよ⤴⤴⤴⤴⤴⤴

ご成長を楽しみにしてくださいね。

 

今日ご紹介するサターンの子たちからは、ぐぐぐーーーーーん⤴⤴⤴なのがほんっとによく伝わってきました。

 

 

生徒さんの前で話すときは、必ずスタンダードの英語で、きちんとしたフルセンテンスで、そしてナチュラルスピードで話すように先生たちは教育されています。

 

もちろんこの日のレッスンでカラム先生の口から繰り出される英語も。

つまり、けっこう速い。

 

私もちょっと気を抜くと聞き逃してしまうような速さのものがいくつかありました。

 

例えば、”OK, please look at this sentence.”「じゃあこの文を見てね」と当たり前のようにペラペラっと言って、先生がホワイトボードにキーセンテンスを書いたんです。

 

え、今なんつった…。

とドギマギしたのはどうやら私だけの様子。このとき、子どもたち1人1人の間にはまるで、ささ~っと波が一方向に流れていくような雰囲気を感じました。その心地よい波の向こうにいるのは、先生。

 

子どもたちの集中が、そんなふうに自然にそして穏やかに先生の方に向いていった瞬間。

 

私の腕は鳥肌ですよ。うわ…この子たち、英語を『聞いている』だけではなく、今なんて言われたのかをきちんと理解して自分の中に浸透させている…。そんなふうに感じました。

 

下のグレードよりも、そんな雰囲気を強く感じる場面がいくつもありましたよ。

たくさんあったんですが、いくつかご紹介しますね。

 


浸透ポイント Part 1

最初のアクティビティ。おでこにカードを置いた子どもたち。

先生が何も言わなくても、お互い”Upside-down!”(逆さになってるよ)と注意し合っていました。

 

言われた子は、なんてこともなく、さっとカードを正しい位置に。

 

なんと!英語での自主性が出てきている!!

まず度肝を抜かれたところからレッスンスタート。

浸透ポイント Part 2

先生の英語に1回で従ったり、先生の言ったことに対して笑ったりしていました。

いえ、小さいグレードの子たちも1回で従ったり笑ったりするんですよ。

でも決定的な違いは、サターングレードともなるともう先生はあまりジェスチャーなどを多様せず、言葉だけで説明をしている、というところです。でも子どもたちの動きや笑いのタイミングがごくごく自然な間合いだったので、ちゃんと聞けていて、そして理解しているんだなというのがよく伝わってきました。

 

例えばですね、神経衰弱に似ているような感じのゲームをしていたんですが、ルールの説明も1回で理解。

…私は同じ内容のサターンを2クラス見学させてもらいましたが、結局最後までルールを理解できませんでした…(秘)。

 

ある子は、「じゃあこれをこうして、次はあれをやるよ」などの先生の指示をパッと理解し、先生が次の動作をしやすいように、よくお手伝いをしていました。

 

浸透ポイント Part 3

子どもたちの様子の中で特に印象的だったのは、リピートしてと言われないときも、先生の言った英語を口々に繰り返していることでした。あの速いスピードの中から、聞き取った単語やフレーズを、自由にそして伸びやかに。

 

『教えられ』そして『覚える』ことが多かったこれまでのグレードとまた少し違い、自分から積極的に『発する』『使う』そして『楽しむ』姿勢が芽生えているように感じました。

 

例えば、よく体を動かしながら声を出している子。英語のリズムを体で体得しているようでしたよ。

 

さて、じゃちょっと先生についてのお話しを。

50分いっぱい子どもたちを惹きつける先生。

子どもたちみんなの興味をひく?それは難しいことではありますけど、EFLの先生たるもの、そんなことはあたりまえ。

 

先生が引き出すのは、子どもたちがすでに蓄え、身に付けてきたはずの力。

それをもっと膨らませて花びらを1枚また1枚と開かせつつ、50分かけて子どもたち自身が自分の意思と力でさらに大きくきれいに咲く。

先生がしているのは、その手助け。

例えるならそんな感じです。

 

そのためには、イケメンにもかかわらず

 

顔技を、いえ、努力を惜しまずに

工夫をたくさんします。

そう。子どもたちのためならなんだってできちゃうんです。

 

例えば、

“Whose book is it?”という質問に対して、”It’s my book.”と答えたら、bookという単語ばっかり出てくるから…

 

「くどい!」

先生、全力で表現中。

 

「だから、答える人はbookを使わずに答えるんだよ。」

子どもたち、この説明をよく理解した様子でした。

 

それでも子どもたちにとって、”It’s mine.”という表現は今日初めて習うものなのでなかなか覚えられない様子。

そんなとき先生は、

 

もう一度はっきりと発音して聞かせたり

 

かわいく言ってみたり

 

僕のだってば!!とすねてみたり。

 

さて、最後にはペアで本を読みあっこ。

 

このやり方のお手本を、先生は生徒さんにやらせていました。

知らないルールも、先生にリードされながらお手本としてこなせちゃう。

そんなことができるグレードなんです。

 

で、どんなことをやっていたかというと。

ペアとは違う本を持っています。

自分が持っている本の一文を、まず自分が音読。ペアがそれをリピート。

次はペアがその子の持っている本の一文を読むので、それをよく聞いて自分がそれをリピートする。

…というのを繰り返していくのですが。

 

お互い、相手が持っている本をのぞき見ることはできないので、相手の発音だけを頼りにリピートします。

発音する方は、自分の声が小さかったり発音が不明瞭では、ペアに迷惑をかけてしまいますね。

自分の英語に責任を持つ。そんな姿勢が育まれてました。

 

また、子どもたちが読む本は、自分のレベルに合った自分用の本が個別に用意されています。自分の能力で読める本なので、「読めない/難しい」=「嫌い」を最小限に抑えています。なんでもそうですが、「上手にできた!」の自信や喜びを感じながら学ぶことのできる環境は、学習がはかどるので大事ですね。

 

あ。

英会話のスクールなのに、読むのって必要なの?って声が聞こえました。

 

これが、浸透ポイント Part 4 です。

本を通して、実際のコミュニケーションに必要なものをたくさん身に付けていましたよ。

 

結論から言うと、会話能力を伸ばすためには、本が有効なのですよ。

なぜなら、日本語もそうだと思いますが、本を読むと言葉をたくさん覚えることができますね。つまり本を読むことで語彙力、表現力を増やすことができるんです。

 

でもその前に、そもそも発音できない単語を覚えることはできません。ですので、声に出してたくさん発音しましょう。そうしながら、やがて単語を自然な形でつなげながら文としてスラスラ読むことができるようになると、会話をする上でも流ちょうさが増していきます。

 

なので、まず単語を読めるというのが大事。だから、これまで習ってきたフォニックスを定着させるために、ユラナスグレードから本を読みます。

 

そして…

 

隣のペアと距離感が近いのでわいわいガヤガヤした中でですが、ペアの英語を聞こうと、そして自分の英語をペアの耳に届かせようとどの子も集中して…。

 

雑音の中でも聞き取る能力。

 

相手の言っていることを知ろうとする姿勢。

 

自分の言葉を相手に伝えようとする気持ち。

 

どれも本物のコミュニケーションをとる上で欠かせないもの。

 

人としてより良いコミュニケーションをとるための大切なたくさんの力を、本を通していろんな角度から身に付けていました。

 

さらに、先生の前を横切ってお友達の方に行こうとした子が、後ろ側をまわって行くように指導されているのも印象的でした。

人と良いコミュニケーションをとる上で、言葉を知っているだけでは不十分ですもんね。マナーも大事。だから、先生達はしつけもきちんとします。

最後に、フォニックスの指導で「おぉ~!」と思ったものがあったので、ご紹介しますね。

 

“b”と”d”を間違える子。います。難しいですよね。

 

そんな子に先生は、右手と左手をそれぞれオーケーの形にして見せていました。

そして、「文字は左から右に書くでしょ?だから左から、”a”、“b”(←左手のオーケーを見せながら)、”c”、”d”(←右手のオーケーを見せながら)っていう形になるんだよ」と説明。

なるほど!…いや、そこ写真撮らないと。

 

また、”r”の発音が苦手な子には、「”r”は、文字の上のところが丸まっているでしょ?だから舌もまるめて発音するんだよ。」

なるほど!と思って写真を撮ろうとしたら、シュッてなってしまいうまく撮れませんでした…。これ撮りたかった…。

時間いっぱい感動の連続。少しの隙も感じませんでした。

なんだろう、見学後のこの「みんなありがとう」感。

 

先生のスピードについていき、自分のものとして落とし込んでいけるのは、やはり小さい時から英語のみのレッスンで自分の英語の質を高めてきたからですね。

それを目の前で私しっかり目撃させてもらっちゃいました。

 

ちょっとしたライブを見に行った気分。『Practice Makes Perfect ツアー 2018  ~継続は力なり~』ってライブのタイトルまで妄想して楽しんだいちにちでした♪

ライター:EFL受付Atsuko

道内の高校で英語教員として15年間勤務。時代は学校の英語の授業にオールイングリッシュの授業を求め、カリキュラムや教科書が変わり始めたころ。一方で現場にいるのは、ひたすら訳読を勉強し会話の授業を受けた経験などない世代の教員たち+思春期・反抗期真っただ中の生徒たち。この状態でオールイングリッシュの授業の成立など夢物語、できたところで日本人の英会話力はあがらない、と悶々とした日々を送った愛犬家。現在は、文法が苦手な中学生高校生のお手伝いをたまにちょっとしつつ、日本人の英会話力になにが必要か、日々勉強し発信しています。

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